20年ぶりに再会した昔の友人

ピアノ久しぶりにジャズが聴きたくなって、ジャズクラブに行きました。

実は、私は20年くらい前にジャズシンガーを目指していたことがあり、ジャズクラブや高級クラブなどで歌っていました。
その頃知り合ったのが、ピアニストのI子。彼女は音大を主席で卒業するも、権威がはびこるクラッシックの世界を嫌い、そちらには進まず、高級クラブを掛け持ちしてラウンジでピアノを弾いていました。

その働き方はバイタリティあふれるもので、片方の店で30分演奏した後の30分休憩中に、他の店で演奏して、また走って元の店に戻りピアノを弾くというもの。私は曜日ごとに違うお店で歌っていたので、時々夜の街の通りで、ロングドレスの裾を持って、全速力で駆け抜ける彼女とすれ違うこともありましたが、そのスピードに挨拶さえもままならず。

たまに同じ店で一緒になった時に短い会話を交わしたり、彼女が休みの日にジャズの仕事を入れている時に誘ってもらって一緒に仕事したりした時に話したり、お店に出勤する前にミュージシャンやお店の女の子たちの行きつけの喫茶店があるのですが、そこで出勤前の腹ごしらえの時にばったり会ったらおしゃべりしたり。お互い忙しく飛び回る生活の中で、話す機会は少なかったのですが、でも会えばうまが合うというか、話しに花が咲いて熱く語りあったものでした。
その後、私は自身の才能の限界や諸事情でジャズ歌手をあきらめ、家庭に入ったため彼女と会うこともなくなりました。

それが先日、20年ぶりにジャズクラブでばったり会ったのです。
彼女は相変わらず、高級クラブを掛け持ちしてピアノを弾く生活を送っているとのこと。相変わらずパワフルで、前向きで、ジャズを心から愛していて。私があきらめたジャズの世界でいまだに頑張っていて、感動しました。

住む世界は変わってしまったけど、彼女が頑張っているのだから、私はこの世界で頑張ろう!と元気が出ました。
昔の同士が違う世界で頑張っているというのは、勇気をもらえますし、現在の彼女を見て、私は彼女といい時代を一緒に過ごせて幸せだったな、と感慨深いものがありました。